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【開催レポート】組織とキャリアに寄り添う私たちの存在意義とは-企業内キャリコン・管理職のホンネの“語り場”-

開催日:2026年 8月 22日

8月22日に「PMAマンスリーMeetup(ミートアップ)」の特別編として、
「企業内キャリア・管理職のホンネの“語り場”」を東京で開催いたしました。

今回は、普段のオンライン開催とは趣向を変え、
参加者の皆さまと直接顔を合わせながら、じっくりと対話する時間となりました。


今回のゲストは、製造業の人事部門で働く 1級キャリアコンサルティング技能士の瀧野響子さん。
同じく1級キャリアコンサルティング技能士であり、PMAアドバイザーの三好真代さんの進行で、
企業内キャリアコンサルタントとしてのリアルな実践と葛藤、そして胸に残るエピソードについて率直に語っていただきました。

「何もない自分を支えるために、資格を取った」

瀧野さんの社会人キャリアの原点は、意外にも「本命企業に入れなかった」という挫折から始まりました。 ハイクラスホテルへの転職、激務による体調不良、そして「長く働ける仕事」とたまたまたどり着いたのが製造業の人事部門、現職です。

人事の仕事をする中で、「自分を支える後ろ盾がほしい」と考え、国家資格キャリアコンサルタント、そして1級キャリアコンサルティング技能士を取得。
現在は、個別面談やキャリア研修の企画・講師、新入社員・3年目社員のフォロー、退職希望者や異動者との面談など、幅広く人と組織に関わっています。

「自分を支える、確かな後ろ盾がほしい」

その一心で挑み、掴み取ったのが国家資格キャリアコンサルタント、そして超難関である1級キャリアコンサルティング技能士の資格でした。
現在は個別面談やキャリア研修の企画・講師、新入社員・3年目社員のフォローに加え、退職希望者や異動者との対話まで、人と組織に泥臭く向き合い続けています。

組織の「都合」と、一人ひとりの「現実」の間で

トークセッションで最も会場の熱量が高まったのは、企業内で人を支援するからこその“揺らぎ”が語られた瞬間でした。

「個に寄り添いたいけれど、人事として組織の役割も果たさなければならない」
組織の「都合」と、目の前の社員が抱える「現実」。その狭間で葛藤し続けるリアルな姿に、深く頷く参加者の姿が目立ちました。

さらに印象的だったのは、あえて「キャリアコンサルタント」の看板を前に出さないという姿勢です。
時に、「人事」「キャリア」という立場やワードは社員の中の抵抗感を刺激します。資格や肩書きをかざすのではなく、日常の仕事の中で、ただ『人と人』として関わる。まさに「支援の本質の実践」として語られるエピソードに、参加者はじっと耳を傾けていました。

「歯車をひとつ回すきっかけをつくる」という存在価値

質疑応答で飛び出したのは、「理解が薄い組織で、どう施策を動かすか?何から着手したか?」という具体的で切実な悩み。

瀧野さんは、配属に悩む若手や自信を失った3年目社員との面談エピソードを紹介。すでに顕在化している課題やニーズから着手したそうです。そこで発揮されたのが、まさに瀧野さんのキャリアコンサルティング力。瀧野さんの関わりによってモチベーションを取り戻した社員の声が、やがて経営層へと届き、「次は何をする?」という問いかけを引き出したプロセスが明かされました。

「企業内キャリアコンサルタントは、『問題を解決する人』ではありません。一人ひとりの”現実”から見えない声を拾い上げて組織につなぎ、歯車をひとつ回すきっかけをつくる存在なんです」

瀧野さんの信念に基づく力強い言葉により、会場に深い納得感が広がりました。

自分自身の「支援」を振り返るワークショップ

後半は一転して、自分自身と向き合う内省と相互影響を体感するワークです。

「最近、支援者として印象に残った出来事は?」
「なぜ、その出来事が印象に残っているのか?」
「その出来事は、自分に何を教えてくれているのか?」

個人ワークを経て、ペア対話へ。互いに耳を傾け問いを重ねるうちに、会場いっぱいに熱を帯びた対話が溢れました。

最後には、参加者一人ひとりが「これからの自分が大切にしたい一言」をカードに書き込み、「場」に置きます。

テーブルに並ぶ多彩な「一言」。
参加者は出そろった他者のカードを眺め、自分なりの意味を載せ、今の自分に必要な一言を持ち帰りました。


【参加者のご感想 (一部)】

お話しされていること全てが うなずけるものでした。
どの会社も似たような事が起きている事を認識できたのですが、そこを切り拓いていかれた瀧野さんの工夫とエネルギーがすごい!と思いました。


瀧野さんのお話は、私と近い立場でしたので、自分の思い込み(キャリコン資格を前提の活動をしたほうがいい)への気づきや、日ごろ感じる葛藤などへの共感など、安心できた部分と、とても刺激を受けた部分と、自分はどうしていけばいいかと問いをもらった部分がありました。

バックボーンの全く異なる方との対話は、話を聞いてもらい、フィードバックをもらって、聞いてもらえることのうれしさを再認識しました。
ちなみに、「人をよく見ていると思った」と言っていただき、普段はそんなことは言ってもらえないので自信になりました。

「正解」ではなく、考え続けるために

人や組織に関わる仕事に、あらかじめ用意された「正しい答え」はありません。

だからこそ、時には立ち止まって経験を振り返り、誰かと対話し、異なる視点に触れながら、
「自分はどうありたいのか」
を考え続けることが大切なのではないでしょうか。

イベント終了後もあちこちで熱心な議論が続き、熱気が冷めやらないまま幕を閉じた今回の「語り場」。
人と組織の間で揺れながらも、前に進む。そんな支援者たちの「ホンネ」が集まる温かな場を、PMAはこれからもつくり続けていきます。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

登壇者のご紹介

瀧野 響子 氏
製造業 人事
1級キャリアコンサルティング技能士

製造業の人事部門で、採用・育成・労務・マネジメントなど、人と組織に関わる実務に携わる。
組織の中で人を支える立場として、正解のない課題に向き合いながら、支援者自身の軸や在り方を問い続けている。
現在は企業内での実践経験をもとに、グループスーパービジョンや勉強会等を通じて、支援者同士が本音で学び合い、気づきを持ち帰る場づくりにも関わっている。
1級キャリアコンサルティング技能士。

三好 真代 氏
atWill 代表、1級キャリアコンサルティング技能士

大学卒業後、語学スクール運営・マネジメント職を経験。
4年間の専業主婦時代を経て女性・子育て支援団体運営、転職エージェントでエグゼクティブ、管理部門、保育業界における就職・転職・採用支援に携わりつつ、2017年に開業。
現在は再就職支援、復職・両立支援、健康経営にかかわる取り組みやエンゲージメント向上の仕組みづくりなど、個人と組織の相互成長・相互発展に尽力。
また、1級キャリアコンサルティング技能士として、キャリアコンサルタントの相互研鑽・相互成長コミュニティを運営し、支援者同志のネットワーク形成に努めている。


次回 9月のマンスリーMeetup
テーマは、「PMAトレーナーが語る“対話型マネジメント”のエッセンス」

300ページを超えるPMAの教材から、トレーナーが「これは秀逸!」と選んだ1ページを紹介。
その内容はもちろん、「なぜ選んだのか」という意図から、
対話型マネジメントの本質と、トレーナーそれぞれの人柄にも触れていただける【2ヶ月連続企画】です。

ぜひご都合の合う回にご参加ください。
※登壇するトレーナーは月替わり

《詳細はこちら》
https://p-m-academy.jp/seminar/260910/

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