お知らせ

【最終回】第9回ライブ演習レポート|成長を支援するフィードバック

こんにちは、ピープルマネジメントアカデミー事務局です。
本日は 8月27日(水)・30日(土)に開催した「第9回ライブ演習」の様子をお届けします。

約4ヶ月にわたって学び続けてきた、全9回のライブ演習もついに最終回を迎えました。

最後のテーマは「自己客観視を支援する」。

成長の後押しには、「自分では気づけない盲点」や「思い込み」に気づきをもたらす客観的なフィードバックが有効です。これまでの学びを現場での実践につなげる集大成として、その手法を学びました。

今回のポイント

  • 自己客観視を支援する「ギャップフィードバック」
  • 未来に向けた支援「フィードフォワード」
  • 知的謙虚さとリーダーシップ

第3章-4「自己客観視を支援する

自己客観視を支援するフィードバックの力

人は誰でも自分を正しく理解できているつもりでも、実際には「自分では気づけない盲点」や「自分の思い込み」に縛られてしまいます。そこに気づきをもたらすのがフィードバックです。

今回学んだのは、次の2つの手法です。

  • ギャップフィードバック理想と現実の差をそっと示し、「ここからどう変われるか」を共に考えることで、相手の成長の扉を開く
  • フィードフォワード過去の評価にとどまらず、未来に目を向け、前向きな行動の一歩を共に描く

「ギャップフィードバック」は、厳しいフィードバックです。

厳しいことを伝えるのは、マネージャーにとっても大きな挑戦です。
けれど、その言葉の奥に「成長を後押ししたい」という気持ちがあるかどうかで、相手に届く意味は大きく変わることを、学びました。

1on1練習では「ピープルマネージャーとしての伸びしろ」をテーマに、この4ヶ月間学んだことを意識してギャップフィードバックを実践しました。

「言葉の選び方ひとつで相手の反応が変わる」
「未来への問いかけがあると、会話が前向きになる」
といった気づきが多く共有されました。

知的謙虚さがリーダーを強くする

自己客観視を支援するには、マネージャー自身が「知的謙虚さ」を持つことが大切です。

知的謙虚さとは、「自分の意見が間違っているかもしれない」と考えられる力 のこと。
この姿勢を持つリーダーのもとでは、心理的安全性が高まり、メンバーが安心して意見を出し合えます。

変化の激しい時代における強いリーダーとは「自分は万能ではない」と認め、周囲と共に学び続ける存在なのです。

全9回のライブ演習を振り返って

最後に、全員にライブ演習で得られた気づきを共有しました。

受講生Aさん:

体系的に学ぶ中で、長年のモヤモヤに向き合い、解決のヒントを得られたことが大きな収穫でした。落ち込む課題もありましたが、今後は実践を通じて体得していきたいです。同じ受講生と継続的に対話しながら、一過性にならない学びにしていきたいと思います。

受講生Bさん:

多様な人と向き合う中で「すべてを網羅するのは非効率」と気づき、誰の何に焦点を当てるかの重要性を実感しました。仲間とのフィードバックを通じ、多くの考えや成長の形に触れられたのは大きな財産です。今後も継続的に学び合いたいと思います。

受講生Cさん:

学んだ手法を1on1で実践することで、自分の課題が浮き彫りになりました。仲間との演習で多角的に考える視点を得られたのも大きな学びです。課題はまだ多いですが、業務の中で継続して取り組んでいきたいです。

受講生Dさん:

マネージャーとして不安だった最初の3カ月を仲間と共に乗り越えられたことが大きな支えになりました。正解のないマネジメントですが、メンバーに挑戦の場を整えたいという思いは変わりません。この学びを糧に努力を続けていきます。

受講生Eさん:

9回を通して「相手の成長を自分の喜びにできるか」が最大の学びでした。まだ課題は多いですが、共感力を土台にスキルを磨き、部下と一緒に成長していきたいと思います。

受講生Fさん:

毎回の学びを職場で実践し、メンバーの変化を実感できる場面が増えたことが自信に繋がりました。来月から新しいメンバーが加わる予定なので、今こそ学びを活かして関係づくりに挑戦していきます。

知識を得ただけでは、現場のマネジメントは変わりません。
日々のコミュニケーションや1on1の時間、メンバーへの関わり方にどう落とし込むか。

最終回は、その“持ち帰り方”を一人ひとりが言葉にし、未来へのアクションを描く時間となりました。

トレーナーからのフィードバック

厳しいフィードバックは、相手を変えるためのものではありません。
相手の成長を心から願い、一緒に未来をつくるための支援です。

率直に伝える勇気と、相手の成長を信じる姿勢を持ち続けてください。

今回でライブ演習は一区切りとなりましたが、マネジメントの実践に終わりはありません。
「部下の成長を喜べること」を原点に、現場で何度も試し、対話を重ねていきましょう!

全9回を振り返って

これまでのライブ演習では、傾聴・質問・助言・フィードバックといった対人支援について段階的に学んできました。

その集大成としての最終回「自己客観視の支援」は、これまでの学びを現場で実践につなげる大切なピースだったと言えます。

生成AIの時代だからこそ、人と人とのリアルな対話が持つ力はより重要になっています。

受講生のみなさんは、「正解を与える人」から「共に考え、未来を拓く人」へと変化していきました。

約4ヶ月の学びの一歩一歩が、チームの可能性を広げていくことを願っています。

PMA第3期にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
これからも、共に学び合い、実践を深めていきましょう。

全9回のレポートをお読みいただきありがとうございました!
この学びが、皆さんの現場での一歩を支えるヒントになれば幸いです。

≪前回までの演習レポートはこちら≫
他社の同志と出会った日|ピープルマネジメントを体感で学ぶ、PMA第3期開講!
(第1回ライブ演習レポート)

https://p-m-academy.jp/column/news/794/

第2回ライブ演習レポート|「わかり合えなさ」から始まるマネジメント
https://p-m-academy.jp/column/news/867/

第3回ライブ演習レポート|「自走するチーム」が育つ条件
https://p-m-academy.jp/column/news/896/

第4回ライブ演習レポート|「信頼関係」を築くには
https://p-m-academy.jp/column/news/977/

第5回ライブ演習レポート|人を育てる「期待」と「承認」とは
https://p-m-academy.jp/column/news/1064/

第6回ライブ演習レポート|成長を引き出すコミュニケーション
https://p-m-academy.jp/column/news/1081/

第7回ライブ演習レポート|ポテンシャルを引き出すコーチングコミュニケーション
https://p-m-academy.jp/column/news/1133/

第8回ライブ演習レポート|相手の成長に繋がる教え方・アドバイス
https://p-m-academy.jp/column/news/1165/

9/11,17開催!PMAマンスリーMeetup

ピープルマネジメントアカデミーでは、
「ピープルマネジメント」に関心をお持ちの皆さまに向けて、
ゆるやかに交流しながら継続的な学びを深めていただける場として、
「PMAマンスリーMeetup(ミートアップ)」を開催しています。

「ちょっと気になる」「もう少し知ってみたい」
そう思った方へ、こちらのイベントもおすすめです。

「決められない」のは、強みの使い過ぎだった!
 管理職のための決断力アップ術

日時:9月11日(木)20:00-21:00
   9月17日(水)11:00-12:00

場所:オンライン開催(zoom)

参加費:無料 

スピーカー:松田 美幸 氏
組織開発・人材開発スペシャリスト
ピープルマネジメントアカデミー監修

※7月に開催し、ご好評をいただいたセミナーの録画配信版としてお届けします

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おわりに

対人マネジメントの悩みを抱えているのは、あなただけではありません。

人と組織の間で揺れるその気持ちに、しっかりと向き合っていきたい――
そんな方にこそ、 ピープルマネジメントアカデミーの学びを届けたいと、私たちは考えています。

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