お知らせ
こんにちは、ピープルマネジメントアカデミー事務局です。
6月25日(水)・28(土)に開催した「第4回ライブ演習」の様子をお届けします。
今回のテーマは、マネジメントの土台ともいえる「信頼関係の築き方」。
信頼関係がなければ、どんなにマネージャーが働きかけてもメンバーの行動を引き出すことは難しい。
「わかりあえなさ」から始まるマネジメント(第2回)、「自走するチーム」が育つ条件(第3回)に続いて、今回も チームの成果に深く関わるテーマです。
「信頼関係をどう築けばいいのか?」という問いを軸に、受講生それぞれが振り返り、自分と向き合いながら学びを深めていきました。
信頼関係は、相手が「大切にされている」と感じることから始まります。
そのために必要な「まず自分から相手を大切にする」という“在り方”を学びました。
1. 相手への関心・思いやり
2. 信頼・尊敬・感謝
3. ジャッジしない
4. 多様性の尊重
5. 強みにフォーカスする
これらはいずれも単なるテクニックではなく、日々の態度や言動に現れる「人としての在り方」そのもの。
相手への関心や感謝を、態度で示すこと。相手の考えを、否定せずにまずは受け止めること。
そんな在り方が、じわじわと積み上がって、信頼の土台となるのだと実感できました。
演習の後半では、「傾聴」のスキルを学びました。
信頼を築くうえで欠かせないのが、「この人はちゃんと聴いてくれている」と相手が感じる聴き方です。
「傾聴」は意識して実践している方も多いと思いますが、改めてポイントをおさらいしましょう。
1. ペース合わせ(ペーシング)
2. うなずき・相づち
3. 共感を伝える
4. 復唱・要約
5. 間・沈黙
今回は特に 4. 復唱・要約 を意識して 1on1練習に取り組んだのですが、短く伝え返すのではなく、長々と自論を展開する人が続出しました。
ついアドバイスや評価をしたくなるけれど、そこで“敢えてぐっと堪える”ことで、相手の思考や言動が引き出される。
これこそ「ジャッジしない在り方」の実践です。
最後に、マネージャーの重要な能力「意思決定・決断力」について、考える時間をとりました。
「決められない」時にはいくつかのパターンがあり、自分がどのパターンが表出しやすいかを理解しておくと、決断力を高めることができます。
★7月の公開セミナーで詳しく解説します!
受講生Bさん:
ついアドバイスをしてしまうクセに気づき、「まずは受け止める」ことを意識しようと思いました。相手が望む聴き方を察する力も大切ですね。意思決定のクセは場面によって変わると実感。人事評価の場面では自分は「こわがりタイプ」だと気づきましたが、マイナスの伝達が未来のプラスに変わると捉え直せば、自信を持って伝えられる気がします。今回も自問自答を深める学びになりました。
受講生Cさん:
「聴きたいことを引き出す力」として、ジャッジせず、共感を伝え、ペーシングする大切さを学びました。日常で意識して実践し、成長につなげていきたいです。意思決定については、情報の質と量が判断力やスピードに直結するという気づきがありました。アンテナを多方面に張ることの重要性を再認識しました。次回までに「聴いてくれていると感じてもらえる聴き方」を使って面談に挑み、傾聴チェックシートも活用してみます!
それぞれが、自分自身の「今」に向き合い、これからの実践にどう活かすかを真剣に考えている様子が伝わってきました。
トレーナーからは、
「まず相手がどう感じているかを意識することが、傾聴のスタイルそのものを変える」
「話の要約は、完璧でなくていい。相手の感情を短く返すだけで十分伝わる」
という、実践的で温かなフィードバックがありました。
また、「一人で完璧にやろうとしなくていい。マネジメントは“決断の連続”だけど、自分の捉え方のクセを知るだけでも、随分と楽になる」といった励ましの言葉も。
今回のライブ演習で改めて感じたのは、「信頼」は大きな行動ではなく、実は日々の小さな選択の積み重ねでつくられていく、ということです。
たとえば、相手の目を見て「うん」とうなずく。
短い時間しかとれなくても、集中して話を聴く。
一言「ありがとう」を添える。
それだけで、関係の質は少しずつ変わっていく。
そうしたマネージャーの在り方が、チームの土台を築き、未来をつくっていく。
マネジメントに魔法はないけれど、“ていねいさ”は、いつだって力になる。
そんなことを実感した学びの時間でした。
次回のレポートもお楽しみに!
≪前回までの演習レポートはこちら≫
・他社の同志と出会った日|ピープルマネジメントを体感で学ぶ、PMA第3期開講!
(第1回ライブ演習レポート)
https://p-m-academy.jp/column/news/794/
・第2回ライブ演習レポート|「わかり合えなさ」から始まるマネジメント
https://p-m-academy.jp/column/news/867/
・第3回ライブ演習レポート|「自走するチーム」が育つ条件とは
https://p-m-academy.jp/column/news/896/
ピープルマネジメントアカデミーでは、
「ピープルマネジメント」に関心をお持ちの皆さまに向けて、
ゆるやかに交流しながら継続的な学びを深めていただける場として、
「PMAマンスリーMeetup(ミートアップ)」を開催しています。
「ちょっと気になる」「もう少し知ってみたい」
そう思った方へ、こちらのイベントもおすすめです。
日時:7月17日(木) 20:00-21:00
場所:オンライン開催(zoom)
参加費:無料
講師:松田 美幸 氏
組織開発・人材開発スペシャリスト
ピープルマネジメントアカデミー監修
↓ 詳細およびお申込みはこちらから ↓
対人マネジメントの悩みを抱えているのは、あなただけではありません。
人と組織の間で揺れるその気持ちに、しっかりと向き合っていきたい――そんな方にこそ、
ピープルマネジメントアカデミーの学びを届けたいと、私たちは考えています。
「誰かと学び合う」からこそ、見える景色があります。
ご興味のある方は、ぜひこちらから詳細資料をご確認ください。
《詳細資料はこちらからダウンロードいただけます》
Download
資料ダウンロード
アカデミーの詳細資料を
ご希望の方はこちらから
Join PMA
アカデミー受講のお申し込み
アカデミーのプログラム受講を
ご希望の方はこちらから
受講生Aさん:
傾聴と意思決定について、自分の得意・苦手を振り返る良い機会になりました。「大切にされている感」「聴いてくれている感」は日々意識しながら実践していきたいです。7つの意思決定パターンはリーダーだけでなくメンバーにも通じると感じたので、メンバー理解にも役立てていこうと思います。